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【プレスリリース】 「教育機関の情報収集に関する調査」実施結果

平成19年11月6日

報道発表資料

NTT レゾナント株式会社
慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構

goo リサーチ結果 (No.166)
「教育機関の情報収集に関する調査」実施結果
~インターネットでの授業公開に高いニーズ~

インターネットアンケート・サービス「goo リサーチ」(*1)を提供するNTT レゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和才 博美)と慶應義塾大学(東京都港区、塾長:安西祐一郎)は、全国のgoo リサーチ登録モニターを対象に「教育機関の情報収集に関する調査」を実施しました。
本調査は、日本オープンコースウェアコンソーシアム(以下JOCW(*2)、代表幹事:慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構教授 福原美三)に加盟する慶應義塾大学が、NTTレゾナントと共同で調査の企画・設計・分析を行ったものです。
今回の調査では、趣味・教養・実用から大学や大学院への進学まで、何らかの教育機関での学習を希望するモニターに対し、各種教育機関へのニーズについてアンケートを行いました。
学びたいと考えている教育機関が実際の授業ビデオをインターネットで公開していた場合、これから進学・受講したいと考えている人のうち8 割以上が視聴したいと回答しており、具体的な授業内容のインターネットでの公開を求めていることが分かりました。
また、あわせて「授業レジュメ」や「参考資料」などの授業に関する資料についてもインターネット上で閲覧したいと答えた人が半数前後にのぼり、各種教育機関は、インターネットを活用して、より具体的な授業に関する情報を提供していくことが必要になってきていると考えられます。

〔総括〕
有効回答者1,000 名のうち、学ぼうとする教育機関に対し期待することとして、「費用負担の少なさ(53.8%)」に次いで、「授業のわかりやすさ」が42.3%となりました。
教育機関を選定する際に、学校がインターネットで授業内容を公開していることが学校選びの重要な要因になると回答した人が、「非常にそう思う(24.2%)」と「どちらかといえばそう思う(49.5%)」を合わせて7 割以上となっており、多くの人が実際の授業ビデオをインターネットで公開することを肯定的に評価しています。
授業ビデオのほかにインターネット上で得たい情報としては、「授業レジュメ(58.3%)」や「参考資料(48.8%)」、「受講生の評判(35.4%)」の順に多く、具体的な情報を集めたいというニーズの高さが見受けられました。

教育機関を選ぶ際、重視する選定基準としては、「授業の質(52.7%)」が最も多く、授業の内容を重視する姿勢が伺えます。
なお、教育機関を選ぶ際の情報収集手段として「公式Web サイト閲覧(70.5%)」、「教育関連のWeb サイト閲覧(32.5%)」となっており、情報収集においてインターネットの果たす役割が高いことも分かりました。
今後は、こうした受講者の要望に応えるために、教育機関側の情報提供に対する取り組みの活性化が期待されます。

〔調査結果のポイント〕
(1) 教育機関を選ぶ際の情報収集手段は「公式Web サイト閲覧」などインターネットが中心
教育機関を選択する時の情報収集手段として、「公式Web サイト閲覧」と回答した人が70.5%と最も多く、「教育機関発行のパンフレット(52.6%)」を上回った。次いで、「教育関連のWeb サイト閲覧(32.5%)」が多く、インターネットを通じた情報収集が中心となっていることが伺える。

(2) 教育機関に対して期待することは「授業の分かりやすさ」と「授業の専門性の高さ」
学びたい教育機関に対し期待することとして、「費用負担の少なさ(53.8%)」の他に「授業の分かりやすさ(42.3%)」、「授業の専門性の高さ(25.5%)」、「授業数の充実(21.5%)」の順に高い結果となっており、授業の具体的な情報を重視する姿勢が目立った。

(3) 教育機関を選ぶ時に最も重視するのは「授業の質」
教育機関を選定する上で最も重視する基準は、「授業の質(52.7%)」と回答した人が最も多かった。次いで「学費の安さ(51.8%)」、「具体的な授業内容(40.1%)」と続き、選択の際に授業内容を重視する傾向が伺えた。

(4) 7 割以上の人が、授業ビデオのインターネットでの公開を重要視
大学の授業を公開しているJOCWのWeb サイトで実際に授業の映像を視聴してもらった上で尋ねたところ、授業ビデオの動画配信を「良い」と評価する人は78.7%にのぼった。さらに、授業ビデオの公開が、「教育機関選定の際に重要な要因となる」と答えた人は73.7%で、興味のある教育機関が授業ビデオを配信していた場合に「視聴したい」とした人は84.5%であった。今後、何らかの学習をしたいと考えている人に対して、授業内容を記録した動画をインターネット上で公開することは、高いニーズがあると考えられる。

(5) インターネット上で得たい情報は、「授業レジュメ」と「参考資料」
インターネット上で、授業ビデオの他に得たい情報として、58.3%の人が「授業レジュメ」、48.8%の人が「参考資料」を挙げており、授業ビデオとともに、さらに具体的な情報として、授業の内容や資料の公開も求められている。

《 補足 》
(*1)【 goo リサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える 「goo リサーチ・モバイル」モニター(7.0 万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「goo リサーチ・ビジネス」モニター(4.6 万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.5 万人)を含め、171 万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH19 年10月現在)
(*2)【 日本オープンコースウェア・コンソーシアム 】 http://www.jocw.jp/index_j.htm
日本オープンコースウェア・コンソーシアム (略称:JOCW)は、日本におけるオープンコースウェア活動(高等教育機関において正規に提供された講義および関連情報のインターネット無償公開)を援助し普及することを目的として、2006 年に設立されました。慶應義塾大学は、2005 年5 月より独自の「慶應義塾オープンコースウェアサイト」で講義内容をWeb 上で公開しており、JOCWの初代事務局を務めています。

<本発表資料に関するお問合せ先>
NTT レゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr[at]nttr.co.jp

慶應義塾大学広報室
(Tel) 03-5427-1541、(E-mail)m-koho[at]adst.keio.ac.jp
<goo リサーチに関するお問合せ先>

NTT レゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ
(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5201、(E-mail)research[at]goo.ne.jp

NTT レゾナント株式会社 ポータル事業本部
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr[at]nttr.co.jp

   
参考資料 PDF:
http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2007/kr7a43000000a7sv-att/071106.pdf