【プレスリリース】 川崎市市民ミュージアム所蔵の桃屋TVCM 124本をVOLUMEONE上に一挙公開
2008年1月24日
報道関係者各位
慶應義塾大学
デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構
川崎市市民ミュージアム所蔵の桃屋TVCM
(のり平アニメ・コレクション)124本をVOLUMEONE上に一挙公開
慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構 (以下DMC機構(*1)) では、川崎市市民ミュージアムが所蔵する映像コレクションのうち、桃屋TVCM218本のデジタル化を完了いたしました。そのうち124本の「のり平アニメ」を、インターネット上で1月25日より公開いたします。
DMC機構では、ミュージアム・コミュニケーション・チャンネル・プロジェクト(MCCプロジェクト)が中心となり、川崎市市民ミュージアムと共同で、ミュージアムならではの情報サービス提供(ミュージアム・インフォーマティックス・デザイン)の手法研究を進めています。
MCCプロジェクトはこれらの成果を元に、日本国内の美術館・博物館に広く呼びかけ、デジタル・キュレーション(*2)の可能性の追求、及び、検証に取り組んでいきます。
<公開について>
DMC機構と川崎市市民ミュージアムは、2006年8月に共同研究をスタートいたしました。
ご参考: http://www.dmc.keio.ac.jp/topics/060817museum.html
川崎市市民ミュージアムは、公立館としては国内最大級の映像作品コレクション数を誇るミュージアムであり、そのコレクションの一部をインターネット上で公開するのは今回が初めてです。これまでミュージアムを訪れる人以外は見ることのできなかった映像を、インターネットを通じて多くの人に見る機会を提供いたしまします。
今回、公開する桃屋のTVCM「のり平アニメ」シリーズは、1958年の放送開始以来、一貫して三木のり平氏をキャラクターとして継続しており、2008年現在も三木のり平氏の長男である小林のり一氏がキャラクターの声をつとめています。 この公開には、動画配信プラットフォーム“VOLUMEONE” を活用しており、カテゴリー「プロジェクト1」で閲覧することができます。(*3)
なお、川崎市市民ミュージアムが収蔵する桃屋TVCMコレクションは、1993年、(株)桃屋の「のり平アニメ」シリーズ放送開始35周年を記念して、「教育と研究のために」と一括して寄贈されたものです。
また、映像コレクションのネット公開にあたっては、著作権法を専門とする弁護士のリーガル・オピニオンをはじめ、多くの関係者の意見を参考にして慎重に124作品を選定いたしました。
(*1)DMC機構は、社会への知の提供のあり方を一新し、これまで放送・映画・広告等一部の業界に限られていたデジタルコンテキストの創造と流通の活動を、一般の人々に開放するとともに、「デジタルコンテキスト・デザイン」とも呼ぶべき、新しい産業分野を切り拓くことを目的としています。なお、DMC機構は文部科学省の科学技術振興調整費の支援を受けています。
(*2)デジタル・キュレーション:ここ数年、欧米を中心に急速に使われるようになった表現・概念で、大学や図書館、ミュージアムなどが管理する信頼のおけるデジタル・インフォメーションを活用、再利用し、編集的行為を通じて新たな文脈を形成すること。また、新たな付加価値を創造し、公共のために供すること。
(*3)“VOLUMEONE” カテゴリー「プロジェクト1」にて公開中の「桃屋のり平アニメCM」
ご取材の向きは、事前に下記までご一報下さいますようお願い申し上げます。
*本資料は、文部科学記者会、科学記者会、各紙経済部、横浜支局に送信させていただいております。
本発表資料のお問い合わせ先
慶應義塾広報室 兒玉
TEL 03-5427-1541、FAX 03-5441-7640
Email:m-koho[at]adst.keio.ac.jp
URL: http://www.keio.ac.jp/
参考資料PDF:
http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2007/kr7a43000000a1uo-att/080124.pdf