4K超高精細映像素材の日米欧2大洋横断リアルタイム編集配信を実施
DMC機構では、 11月10日および11日に三田キャンパス Global Studioにて日本電信電話株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社、東京工科大学、三菱電機株式会社と共同で、HDTVの4倍の解像度を有する4K(800万画素)超高精細映像素材をIPネットワーク上でリアルタイムに編集し、日米欧2大洋横断(21,000 km)させる世界で初めてのライブ配信を実施しました。さらに今回、1,000地点を想定した符号化映像ストリームの分岐配信や、暗号化された4K映像を配信先でリアルタイムに復号し上映することにも成功しました。
実験では、稲盛財団の協力を得て、第23回京都賞の模様を撮影した複数の超高精細映像をリアルタイムで編集し、米国を経由して北欧まで、4K映像素材(6Gbps)ならびに4Kデジタルシネマ級符号化映像(500Mbps)としてライブ中継配信を行いました。
今回の実験の成功は、地球規模の10Gbps級IPネットワークで、世界各地のカメラや映像素材、編集工房を結び、超高精細映像素材をリアルタイムに取寄せ、編集し改めて各地に多地点配信する4Kリアルタイム映像制作配信の環境を実現し、学術・教育・医療・文化面で利用することができることを実証するものです。
なお、本実験の一部は、総務省委託研究「次世代型映像コンテンツ制作・流通支援技術の研究開発」の一環であり、太平洋横断ネットワークとしては独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が運営するJGN2の支援を受けて行われました。また、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(以下、慶應義塾大学DMC機構)の活動は文部科学省の科学技術振興調整費の支援を受けています。
[本実験に関する協力機関等一覧]
・会場、コンテンツ: 稲盛財団
・4Kデジタル収録システム:株式会社計測技研
・機器、回線など:JGN2,T-LEX,StarLight,CESNET,TransLight/StarLight,NetherLight,SURFnet, NORDUnet, 東京大学、スウェーデン王立工科大学
プレスリリース(PDF):
http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2007/kr7a43000000a44d-att/kr7a43000000a46q.pdf