「DMC機構・凸版印刷 2007年度共同研究発表会」開催
DMC機構では2008年4月11日、三田キャンパス東館 6F Global Studioで「慶應義塾大学DMC機構・凸版印刷 2007年度共同研究発表会」を開催しました。
▽共同制作の経緯と本コンテンツの概要
DMC機構では、これまで高精細4K(約800万画素の高精細映像 ※1)の新たな利用方法を研究して来ました。一方、凸版印刷では写真データをもとにしたVR(バーチャルルリアリティ ※2)による文化遺産の高精細映像表示の技術を開発、実用化してきました。
このたびの研究では、世界遺産にも登録されているイタリアの都市フィレンツェでロケを敢行し、3万カットにおよぶデジタル写真を撮影しました。その中から写真を厳選し、4K映像コンテンツ『4K-Firenze』を制作しました。高精細の4Kプロジェクタで大型スクリーンに映し出されるコンテンツによって、観客は圧倒的な臨場感を体験することができます。
※1 4Kとは
ハリウッドのメジャースタジオで組織するDCI(Digital Cinema Initiative)が劇場公開映画のコンテンツ配信用に定めた規格です。4Kは横方向の画素数に由来し、1画面あたり約800万画素(4,096x 2,160ピクセル)の映像です。なお、劇場公開以外の用途のことをDCIではODS (Other Digital Stuff)と呼んでいます。
※2 VR(バーチャルリアリティ)とは
高度なデジタル映像技術「バーチャルリアリティ」では、コンピュータで生成された三次元コンピュータ・グラフィックスの映像の中を自由に移動しながら、その三次元空間に居るかのような感覚を体験することができます。要素となるのは、空間を構成する高精細三次元データ(形状、質感、光など)と、そのデータを操作に応じてリアルタイムに描画生成する技術です。生成された高精細映像を展示するのに大型スクリーンを用いると、鑑賞者はまるでその空間にいるかのような没入感を一層深く体験することができます。
▽主催:慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構、凸版印刷株式会社
▽プレスリリース:
http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2008/kr7a430000009gqe-att/080408.pdf