「ミュージアム・プロフェッショナルセミナー2008 第2回」開催
パブリック・ドメイン収蔵品資料の活用へ向けて
―美術館・博物館収蔵の映像資料のフェア・ユースを考える―
第二回「ネット・コンテンツとパブリックドメインのダイナミックス」
ミュージアム・コミュニケーション・チャンネルプロジェクトでは、『ミュージアム・プロフェッショナル・セミナー2008』と題し、本年は「パブリック・ドメインとフェア・ユース」をテーマとしたシリーズ・レクチャーとディスカッションの場を計画しています。
第二回の講師は、ENOTECH Consulting代表であり、『パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)』著者である海部美知氏。今回は「ネット・コンテンツとパブリックドメインのダイナミックス」というテーマで、アート・マネージメント、ミュージアム情報デザイン研究を専門とする岩渕潤子(慶大DMC機構)がお話を伺いました。
メトロポリタン美術館やスミソニアン・インスティテューションなど、アメリカを代表するパブリック・ドメイン(公共領域)が擁する某大なコンテンツ。そしてこれらコンテンツに対して、誰もが容易にアクセスできる社会環境(フェア・ユースの概念が支持される風土)。このような風土が個人のクリエイティヴィティにも影響を与え、アメリカの知的産業の競争力に深く関与しているのではないか。今回はこの仮説に立ったうえで、日本のミュージアム・コンテンツのあり方について、その可能性と問題点を検証し、会場の皆様と一緒に議論しました。
▽講師: 海部美知 ENOTECH Consulting代表
▽日時: 2008年7月2日(水)午後6時~8時
▽場所: トーキョーワンダーサイト青山 308号室
(渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山SOUTH棟3階)
▽対象: 美術館・博物館、また広くミュージアム関連業務に従事している人、美術館・博物館で働くことを希望している学生。