第5回 DMC 研究プロジェクト・ショーケース開催
DMC研究プロジェクト・ショーケースは、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構 (DMC) の研究者たちの研究成果を一般に向けて公開する展示会シリーズです。ポスター発表やデモといった展示だけでなく、研究テーマに係わるディスカッション、ワークショップ、パーティなど実施されました。
◆日時: 2008年12月17日(水)
第1部: 16:00-16:40
休憩: 16:40-17:00 (カフェキッチンにてティータイム)
第2部: 17:00-18:30
◆場所: 慶應義塾大学三田キャンパス東館6F グローバルスタジオ
◆出展一覧
◇第1部
- 出展者: 美山良夫、金子哲理、篠田大基、長屋晃一
-出展タイトル: デジタルで甦る南葵音楽文庫
-所属プロジェクト: 音楽資源統合リポジトリー・プロジェクト
-みどころ: 音楽資源統合リポジトリー・プロジェクトは、ベートーヴェンやリストの自筆楽譜などの世界的音楽遺産を含む「南葵音楽文庫」のデジタル化を行い、公開に向けた準備を進めています。このたび、私たちの取り組みを多くの人に知っていただきたいと考え、本部工房の協力を得て、南葵音楽文庫とそのデジタル化を推進する本プロジェクトの活動を紹介する HD 映像を制作しました。映像に登場するのは本物のヘンデルの初版譜。 BGM は、本プロジェクトによってレコーディングされた南葵音楽文庫所蔵資料に基づく世界初録音です。
- 出展者: 小野定康、亀村文彦、山口真里、高山さやか
-出展タイトル: 4K Venezia
-所属プロジェクト: LyKEIOn + 本部工房共同プロジェクト
-みどころ: 本部工房ではLyKEIOn との共同プロジェクトとして、大量の高精細静止画像から成るヴェネチアの4Kコンテンツを制作しています。今回は、静止画像を使った4Kスライドショーの上映と、CMS(PLONE)を使用した4Kデータベースの解説を行ないます。
◇第2部
[場所: 入って右側]
- 出展者: 中村伊知哉、内田真理子、小野打恵、鈴木紗弥子、松井理香
-出展タイトル: 日本のポップパワープロジェクト
-所属プロジェクト: デジタル知財プロジェクト (DIPP)
-みどころ: 日本のポップカルチャーの海外を対象とした振興方法の調査についてポスターにて出展します。クールジャパンと高い評価を得た日本のポップカルチャーの状況を在外公館、大使館文化担当官、インターンとして日本企業で働く海外学生等にヒアリング、またJAPA(ポップカルチャーの産学オピニオンリーダーの連絡会)の活動、Pool Japon(市井の目で日本のポップカルチャーについてレポートする産学連携サイト)についてもご紹介します。
- 出展者: 石井美穂
-出展タイトル: DIPP 著作権法WG
-所属プロジェクト: デジタル知財プロジェクト (DIPP)
-みどころ: デジタル時代の著作権法が直面する課題と、現在審議会等で議論されている政府の政策/制度案などをまとめた上で、 DIPPの著作権WGにおける議論を総括し、 DIPPが考える新しい著作権法政策/制度について発表いたします。
[場所: 入って左側]
- 出展者: 上條由紀子
-出展タイトル: 標準化戦略フォーラム概要報告
-所属プロジェクト: 標準化政策プロジェクト(旧・戦略的標準化人材育成プロジェクト)
-みどころ: 昨今、経済のグローバル化が進み、技術革新のスピードが速い今日において、「国際標準化」の重要性が国内外で指摘されており、わが国でも、研究開発活動の成果を国際標準に結びつけることによって国際競争力を向上させることが喫緊の課題となっています。標準化政策プロジェクトは、従来の日本における標準化政策、諸外国における標準化政策について調査・研究するとともに、産官学議論プラットフォームである「標準化戦略フォーラム」において、様々な議論を行ってきました。本展示では、これまで開催された標準化戦略フォーラムの様子を映像でご紹介するとともに、議論概要について報告します。
- 出展者: 石田剛朗、頴原桂二郎、戸田晴一郎
-出展タイトル: IP over デジタル放送
-所属プロジェクト: CHIMERA プロジェクト
-みどころ: 「IP over デジタル放送(IoDB)」とは、デジタル放送上にインターネット環境を構築するシステムです。従来の放送システムは、主に映像・音声中心のデータを送信局から受信機に向けて一方的に配信する機能しか持ちませんでしたが、本システムを用いることにより、放送システム上でインターネットと同様の環境が構築できるため、双方向型で応用性の高いサービスを提供できるようになります。本展示では、開発したIoDBシステムを展示すると共に、想定するいくつかのサービスモデルについてのデモを行います。
[場所: 入って右側奥の楽屋]
- 出展者: 山村真紀、加藤舞
-出展タイトル: ワークショップコレクション報告「ミュージアム・マスター」
-所属プロジェクト: ミュージアム・コミュニケーション・チャンネル・プロジェクト
-みどころ: 2008年10月に行われたワークショップ・コレクションに出展した「ミュージアム・マスター」ワークショップについて報告を行います。デジタル化されたコレクションデータを使い、ミュージアム・カード化してゲーム形式で楽しみながミュージアムとはなにか?どんなコレクションがあり、またどんなミュージアムがあるかを体験してもらいました。