国際舞踏カンファレンス開催
Butoh Abroad Today: Its Extension and Succession
1978年に舞踏はパリにおいて初めて海外公演を行いました。以来、30年を経て舞踏は深化し拡散しつつ、さまざまな舞踏のスタイルとダンサーを輩出するとともに、世界に根を下ろし、世界の舞台芸術の一潮流として確立しています。
今日の、日本人の舞踏家の海外での活動や活躍からすれば、むしろ舞踏は海外で展開されているといっても過言ではありません。
また、慶應義塾大学アート・センターに設置されている土方巽アーカイヴには、年間を通して多くの外国人の研究者やダンサーが訪れ、その成果として、外国人による舞踏に関する研究が次々と生み出されています。
その事態は、今さら言うまでもありませんが、舞踏の国際化といっていいでしょう。
身体表現としての舞踏そのものは拡散し、変容し、いまなお定義しがたく、世界にアメーバー状に展開しているとはいえ、その国際化した現状を知ることもまた、舞踏の未来に重要なことであると思われます。
ポートフォリオBUTOHは、海外の舞踏研究者や海外で舞踏を実践し普及に努めているダンサーを招聘して、舞踏の海外での受容や活動の実際を報告していただき、情報を交換、共有しつつ、舞踏の今日と未来を討議する場を設けます。
今回の催しが契機となり、今後さらに海外との交流と相互理解が深められ、世界の中の舞踏の意味と意義が問われつつ、舞台芸術として広がり、舞踏研究が深化することを期待します。
◆主催:慶應義塾大学DMC機構 ポートフォリオBUTOH
◆運営:慶應義塾大学アート・センター 国際舞踏連絡協議会
◆日時:2009年1月23、24日 (25日: video showing day) 14:00~18:00
◆URL: http://note.dmc.keio.ac.jp/butoh/archives/51
◆会場:慶應義塾大学(三田)東館 8F会議室・6Fグローバルスタジオ
http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
【ゲストスピーチ】Pages Sylvians(フランス)、SU-EN(スウェーデン)、遠藤公義(ドイツ)、Katja Centonze(イタリア)
【コメンタリー(予定)】大野慶人、中嶋夏、笠井叡、室伏鴻、和栗由紀夫、正朔、パトリック・ドゥ・ヴォス、國吉和子
【モデュレート】小菅隼人、森下隆
国内外のダンサーと研究者を招いて、海外における舞踏の受容、舞踏の理解、舞踏の研究、舞踏の実践の報告と発表を受けて、共有された情報をもとに、海外、とくにヨーロッパでの舞踏の現在を討議して、舞踏の未来を展望します。
Butoh Abroad Today: Embodied Theory in Practice
海外のダンサーが舞踏のトレーニングや教育の実際をワークショップスタイルで公開・発表。海外での舞踏の実践を体験的に確認するとともに、国際化した舞踏の内容や方法を考察して、その意義や課題を討議し、舞踏の指導や教育のあり方を考えます。
◆日時:2009年1月21、22日 14:00~18:00
◆会場:財団法人セゾン文化財団・森下スタジオ
http://www.saison.or.jp/studio/access.html
【ゲストコーチング】SU-EN(スウェーデン)、遠藤公義(ドイツ)
【コメンタリー(予定)】室伏鴻、中嶋夏、和栗由紀夫、正朔、國吉和子
【モデュレート】森下隆、溝端俊夫
【協力】ボローニャ大学 音楽・演劇学部、大野一雄舞踏研究所
【助成】財団法人セゾン文化財団
お問い合わせ
慶應義塾大学アート・センター(森下・本間)
Tel. 03-5427-1621 Fax. 03-5427-1620
homma[at]art-c.keio.ac.jp